2019年東京モーターショーで誕生したモビリティブランド、aidea。地球環境の保護に貢献できる電動バイクをいち早く世に提案し、小型ZEV(ゼロエミッションヴィークル)のパイオニアとして、市場の発展と拡大をリードしてきました。
しかしaideaのチャレンジは、車両開発だけにとどまるものではありません。VEHICLEを起点とした、ENERGYやLOGISTICSの課題を解決する事業により、ヒトとモノの移動を自由し、人々に心豊かな生活をもたらします。
2020年に発売した、aidea最初の製品である電動3輪バイク「AAカーゴ」は、3輪構造による走行安定性とスクリーンとルーフによる快適性が高く評価され、日本マクドナルド、日本郵便、DHLジャパンなど、さまざまな企業に採用されました。2022年には国土交通省による型式認定を取得し、国内第5のバイクメーカー誕生として話題になりました。
さらに、2輪車並みのサイズでありながら安全性と快適性に優れた4輪モデル「AA-i」や、大容量バッテリーを搭載し長距離走行が可能なモデルの開発も進んでいます。aideaは、ビジネスにもプライベートにも使えるパーソナルモビリティで、ヒトとモノの移動を革新的に変えていきます。
大容量バッテリーを搭載したaideaの電動バイクは、災害等による停電時には「電源」になります。「AAカーゴ α8/β8」は7.7kWhのバッテリーを搭載し、一般家庭の約一日分の電気を供給できます。「走る蓄電池」として町中に配置された電動バイクは、単なる移動手段ではなく、「エネルギーソリューション」にもなりうるのです。
電磁誘導線を活用した遠隔操作や自律走行により、車両を無人で走行させる取り組みも始まっています。運転手のいないタクシーとして、都市部における第四の交通機関となれるほか、さらなる小型化により、無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)として、「物流ソリューション」とする研究開発も進んでいます。
脱炭素のためのアクションとして、再生可能エネルギーの導入が叫ばれていますが、発電量の調整ができない再エネの導入だけでは、負荷追従電源としての火力発電を増やすことにつながり、本当の意味での脱炭素は実現できません。
町中に配置した電動バイクを「蓄電池」ととらえ、再エネ発電の電気をためておきます。それらの電池を事業所や家庭とつなげてネットワーク化することで、DR(デマンドレスポンス)やVPP(バーチャルパワープラント)に活用するのです。
近い将来、計量法の改正が行われると、これまで「建物単位」であった電気の契約が「機器単位」に変わり、電力供給方法の変革が起こります。すると、電気代と車両台をセットにした「電力付きバイク」や「電力付き家電」が登場します。これにより省エネが実現できるとともに、建物の在り方にも大きな影響を及ぼします。
近年ECの拡大により宅配便の取り扱い個数が増大し、荷物量に対する配達員不足、再配達による業務効率の低下といった「ラストワンマイル問題」が深刻化しています。
aideaは、 配送車両を無人化・小型化した無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)を使って課題を解決します。
「現実と瓜二つの仮想空間」を構築し、建物の内部を含めた3Dマップを作ります。搬送ロボットが建物内を自律走行します。
ロボットは、搭載されたアームでエレベーターのボタンを押して上階へも移動。あらゆる場所へ荷物を配達します。
ある地域内に電磁誘導線を張り巡らし、無人搬送車を巡回させます。車両が八百屋や魚屋など地域内の商店で品物をピックアップし、地域内のお客様に届けるという、「地産地消の物流システム」を構築します。